経絡(けいらく)はそれぞれ身体の表面をめぐって体内に入り、各内臓までめぐっています。そして、その途中にいくつも並んでいるポイントが経穴(ツボ)です。経絡の出発地点でもあり終点でもある指先にあるツボ、東洋医学で言う井穴と言うツボには自律神経と体性神経に作用します。どのように作用するのか、少し説明していこうかと思います。
1.自律神経への作用
胃腸・肝臓・腎臓・心臓・肺・婦人科は自律神経の交感神経と副交感神経が正常に働くように命令を送ってます。その命令が行き過ぎたり(異常興奮)してしまうと、色んな症状が出たり本人に不都合な病気などが出てきたりもします。
手足の指先のツボ、井穴は手と足に6つずつ、12の経絡のツボを使います。指先の末端、経絡の末端のツボを刺激する事によって、関連している内臓に対して良い刺激(異常興奮している神経を抑制するような刺激)を送る事が出来ます。
2.体性神経への作用
身体を動かした際の痛み、可動域の左右差を診ながら患部上を通る経絡を使います。また腹部の圧痛点からその関連した経絡に刺激し治療する事も出来ます。
次回は井穴刺絡(せいけつしらく)についてのお話です!